近年のネット社会において、企業が顧客に商品やサービスをアピールしたり、企業ブランドを知ってもらったりするためには、インターネットの存在が欠かせません。
しかし、インターネットは情報発信をする上で非常に効率的である一方、悪いイメージが拡散されてしまえば企業に大きな損害をもたらすというリスクもあります。例えば、Googleで検索した際に自社の悪い記事が上位に表示されていると、顧客からのイメージが悪くなってしまう可能性が高いです。
この記事では、そういったインターネットのリスクを抑えるための、逆SEO対策について解説していきます。逆SEOとは何か、逆SEOの対策方法、逆SEOにかかる期間や費用などを詳しく紹介するので、参考にしてみてください。
逆SEOとは
「逆SEO」という言葉自体聞き慣れないという方もいるのではないでしょうか。ホームページ制作に携わっている、ブログを立ち上げて集客を行っているという人でなければ、そもそもSEOが何か分からないという場合も珍しくありません。
そんな人のために、ここではそもそもSEOとは何か、逆SEOとは何かを解説していきます。
そもそもSEOって何?
「SEO」は「Search Engine Optimization 」の略で、「検索エンジン最適化」を意味します。GoogleやYahoo!でキーワードを検索すると、さまざまなサイトが検索結果に表示されますが、その中でもより上位に表示されるようにサイトを改善する行為のことです。
ネットユーザーのほとんどが検索結果に表示される1ページ目、特に1番最初に掲載されたサイトを閲覧するため、順位が低く1ページ目に表示されない記事は、そもそもサイトを見つけてもらえないという状態になってしまいます。
顧客や見込み顧客に自社サイトを見てもらうためには、SEO対策は必須です。また、SEOは広告に比べて長期的な費用が抑えられるという点も魅力になっています。
逆SEOとは
「逆SEO」は言葉の通り、前述したSEOの逆の状態で、サイトが検索エンジン上でより下位に表示されるようにする対策を指します。SEO対策は主に自サイトに対して行われますが、逆SEO対策は他サイトも対象になるのが特徴です。
現在、ネット上に表示されている記事やコンテンツはポジティブな情報ばかりではありません。むしろSNSや掲示板、まとめサイトの登場によって、ネガティブな情報も瞬く間に拡散される社会になっています。そのような風潮の中で、逆SEO対策は非常に意味を持った取り組みになるのです。
逆SEOを行う目的
逆SEOを行う目的は、簡潔にいうと「ネット上の風評被害から企業の評判を守る」ことです。インターネットでは誰でも気軽に情報が発信できる分、企業にとっては好ましくない誹謗中傷や風評被害が書き込まれるケースも少なくありません。
そういったサイトの検索順位を意図的に下げることで、なるべくネットユーザーの目から遠ざけ、会社の名誉を守るために逆SEOが行われます。
また、逆SEOを行う過程で自社サイトの品質が向上する場合もあるため、安定して評価を得るためのサイト作りにもつながるでしょう。
逆SEOの対策方法
一口に逆SEOといっても、その対策方法は複数存在します。対象となるサイトや誹謗中傷の内容によっても最適な方法は異なりますので、対象のサイトによってどれほどの損失が出るのか、緊急で対策が求められるのかなどを整理しながら、最適な方法を選びましょう。
また、複数の対策を並行して行えば、より長期的に自社サイトの安全性や品質の確保ができる可能性が高まります。
自社サイトの順位を上げる
逆SEO対策でまず行うべきなのは、「自社サイトの順位を上げる」ことです。前述した通り、ネットユーザーの多くは検索結果で1番最初に表示されたサイトを閲覧する傾向にあるため、それが自社のサイトであればネガティブな情報からユーザーを遠ざけられます。
また、これはあくまで自社の中で完結する対策なので、他サイトとトラブルが起こるリスクが少ない安全な方法といえるでしょう。
自社が風評被害に遭うと、今すぐに何とかしなければと焦ってしまいがちですが、まずは自社のサイトを見直してリスクの少ない対策をとるのがおすすめです。Googleでは質の高いサイトが上位表示されるため、コンテンツ内容を充実させて質を高めれば上位表示される可能性が高いでしょう。
上位表示されたサイトの順位を保つ
自社サイトが上位表示されている場合には、引き続きその順位を保つようにしましょう。
以前までは、自社サイトと優良なサテライトサイトを別ドメインで作成し、それぞれを関連付けるのが有効でした。
現在では、順位の推移を確認できるツールなどを活用しながら、日々変化するGoogleのロジックにすぐに対応できる環境にすることが大切です。順位が下がってしまった場合には、すぐに記事の修正を行って、常に上位表示をできるように対策を行いましょう。
サイト運営者に依頼して該当記事を削除してもらう
自社サイトがない、なかなか該当記事の順位が下がらないといった場合は、該当記事を執筆したサイト運営者に、記事の削除や内容の変更が可能であるか直接問い合わせるのも1つの手段です。
問題のコンテンツがブログ記事であればブログの運営者、SNSでの投稿であればアカウントのユーザーへの問い合わせが必要になります。
ただし、該当するコンテンツが匿名の口コミサイトや掲示板であれば、書き込みをした当人へ直接連絡をとるのは難しいです。
Googleに削除申請する
サイト運営者に連絡が取れない場合は、Googleに削除申請をするのも対策の1つです。この方法は「プロバイダ責任制限法」に基づいた対策で、コンテンツそのものの削除ではなく、検索結果からの削除となります。
記事を掲載しているサイトの運営者などと直接取引を行うわけではないので、いくらか摩擦が少ないでしょう。
ただし、Googleが削除に応じるにはいくつかの要件を満たし、所定の手続きを踏む必要があります。詳しくはGoogleの公式サイトを確認してください。
悪質な逆SEO対策方法
逆SEO対策の中には、法律などの観点から非常にリスクが高く、やるべきではない方法も存在します。最初は自分が被害者だと思っていたのに気付いたら加害者になっていたということがないように、危険な方法も事前に知っておくと良いでしょう。
コピーサイトを増やす
コピーサイトを増やすというのは、順位を下げたいサイトと類似したコンテンツを大量に作成し、Googleにそのサイトをスパムとして認識させる行為です。スパムとして認識されたサイトは、必然的に順位が下がります。
しかし、これは悪意のある逆SEO対策で、Googleの利用規約でも違反とされている行為です。そればかりか、大量のコピーサイトの中からオリジナルを探す場合に、検索エンジンは公開日時を参考にするため、思ったように順位を下げられない可能性もあります。
品質が低いサイトからリンクを飛ばす
有効なSEO対策として、「優良なサテライトサイトを作成する」という方法を紹介しました。一方で、品質の低い見かけだけのサイトを別のドメインで乱立して被リンクを増やすという手段もありますが、この行為はNGです。
わざと品質の低いサイトからリンクを飛ばす行為は、「ブラックハットSEO」と呼ばれ、Googleの利用規約に違反していると判断される場合も少なくありません。Google側に発覚すれば、ペナルティとして検索順位が下がって本末転倒となってしまいますので、低品質なサイトの乱立は絶対に避けましょう。
ウイルスに感染させる
対象となるサイトをウイルスに感染させるといった行為も、当然ながら行ってはいけません。これは、「不正アクセス禁止法」という法律に規定されている、「不正指令電磁的記録に関する罪(ウイルス作成罪)」に該当する立派な犯罪行為です。
こういった手段は完全なる加害者の立場になってしまいますので、健全な方法で逆SEOを行うようにしてください。
また、ウイルスの作成だけでなく、サイトをハッキングするといった行為も違法でなり、処罰の対象となりますので絶対にやめましょう。
警視庁「不正指令電磁的記録に関する罪」
逆SEOにかかる期間や費用は?
逆SEO対策を行う場合、どのくらいの期間や費用がかかるのかが気になるという人も多いでしょう。逆SEO対策は、対策の難易度によって必要になる作業の量やドメインの数が変わってくるため、難易度によって期間も費用も大きく変動します。
費用
対策方法 | 費用相場 |
---|---|
ブログ対策 | 50,000円~ |
SNS対策 | 30,000円~ |
被リンク対策 | 30,000円~ |
既存サイト改善 | 100,000円~ |
逆SEOにかかる費用は対策方法によって変わってきますが、大体の相場は上記の表の通りです。
また、対策方法だけでなく、対象となる企業の規模やキーワードの難易度によっても費用は異なります。検索するユーザーが多い大企業などは結果を出すまでが難しく、数十万単位の費用がかかってしまう可能性も高いでしょう。
期間
「なるべく早く悪質なサイトが目に触れないようにしたい」という方が大半だとは思いますが、基本的に検索結果の上位から誹謗中傷や風評被害が見当たらなくなるまでには、数ヶ月の期間を要します。
これは、ページを公開・更新してもGoogleが良質なサイトとして認識するまでには、ある程度の時間がかかるためです。
長い期間をかけて丁寧に取り組めば、悪質なサイトが再び上位表示されるのを防ぐ結果にもつながるので、長期的な目で企業の評判を保つには必要な期間だと捉えましょう。
逆SEO対策が自分でできない場合には?
逆SEO対策は、SEOに関する知識なども必要となってくるため、個人で行うのは自信がないという人も少なくありません。
そういった場合には、第三者の力を借りて専門的なアドバイスを受けながら実行するのがおすすめです。企業への風評被害で悩んでいる方は、弁護士や風評被害専門会社に相談してみましょう。
弁護士に相談する
被害が深刻、法律が関与する場面が多いというときは、弁護士に相談してみてください。
Googleへ削除依頼を行う際には権利侵害を主張する必要があり、法律に関する知識などが求められます。弁護士は法律の専門家ですから、ある程度の費用はかかりますが、信頼度が高く安全な相談相手です。
風評被害専門会社に依頼する
風評被害専門会社も、逆SEOの専門家として相談に乗ることが可能です。風評被害対策会社では、逆SEO対策やネガティブな口コミへの対策、個人ブログや掲示板などの非表示対策など、プロが企業の風評被害対策に対応します。
各企業の状況などに合わせた適切な逆SEO対策を提案してくれるため、個人で逆SEO対策を行うのが不安という人にもおすすめです。
風評被害専門会社に依頼するメリット
風評被害対策会社に逆SEO対策を依頼することで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。ここでは、風評被害専門会社に依頼するメリットを2つ紹介していきます。
- 素早く対処してもらえる
- 自分では対処できないこともプロに依頼できる
それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
素早く対処してもらえる
第三者に頼らず、自社の人間だけで逆SEO対策を行おうとすると、全て自分たちで企画・実行しなければならないのでどうしても時間がかかってしまいます。しかし、風評被害専門会社に依頼すれば、被害に対して迅速な対応が可能です。
また、社内で逆SEO対策を行おうとすると、対策を行っている間は社内の限られた人手を使わなければいけないので、本来の業務が停滞してしまう可能性もあります。その点、風評被害専門会社に依頼すれば、社内の人手を割く心配もありません。
自分では対処できないこともプロに依頼できる
風評被害専門会社は今までの経験からノウハウを蓄積しているため、自分では対処できない事例に関しても対応してもらえます。
例えば、素人がサイト運営者などに記事の削除依頼をしても削除してもらえないケースは多いですが、専門会社から依頼することで削除対応をしてもらいやすくなるでしょう。
また、企業の被害内容に合わせた適切な対策方法を提示してくれるため、自分で行うよりもスムーズに行いやすいです。
風評被害専門会社ならリスタート
風評被害にお困りの方は、ぜひリスタートをご利用ください。リスタートは着手金0円の成果報酬型となっています。また、被害を抑えるためにスピード感を重視しており、被害の内容によっては即日で対応可能です。
ほぼ全てのインターネット被害に対応しているため、「他の会社を検討していたけれど金額の問題で諦めてしまった」、「他の会社で対応してもらえなかった」といった場合にも1度ご相談ください。
まとめ
そういった事態を避けるためには逆SEO対策が有効です。逆SEO対策としては、自社サイトの順位を上げる、上位表示されたサイトの順位を保つ、サイト運営者に依頼して該当記事を削除してもらう、Googleに削除申請するなどの方法が挙げられます。
しかし、個人や自社で行う場合は手間がかかってしまいますし、本来の業務に支障をきたしてしまう可能性もあるでしょう。
企業の風評被害にお困りの方は、ぜひ風評被害専門会社のリスタートにご相談ください。成果報酬型なので金銭的なリスクが少なく、最短即日で素早い対応が可能です。まずは無料相談からご検討ください。