近年、インターネットやスマートフォンの普及と共に、ネットでの風評被害や誹謗中傷が増えています。間違った情報によって企業が経済的に難に陥ったり、消費者からの印象が悪くなってしまうケースも少なくありません。
この記事では、風評被害と誹謗中傷の違い、風評被害によって起こりうる問題、対策や防止策などをまとめて解説していきます。
ネットの風評被害対策方法を知りたい方は、ぜひ記事を参考にしてみてください。
風評被害とは
風評被害とは、間違った情報や根拠のない嘘、噂によって経済的な被害にあうことです。風評被害の怖いところは、品質などに問題のない商品、サービスでも起こってしまうところでしょう。
そういった場合には、できるだけ早く正確な情報を拡散するのが確実な対処方法です。しかし、一度広まってしまった情報を完全に払拭するのは難しく、なかなかイメージ回復ができないというケースも多くなっています。
ここでは、風評被害と誹謗中傷の違い、実際の風評被害の事例などを解説していきます。
誹謗中傷との違い
誹謗中傷は、「人に対して悪口や悪い噂を立て、相手を傷つける行為」です。対して風評被害は、「根拠のない情報を拡散されて、企業などが顧客減少・収入減少などの経済的被害にあうこと」をいいます。
風評被害と誹謗中傷は似た意味で混同されがちですが、誹謗中傷は人に対して使われ、風評被害は経済的被害の意味合いが強いです。ただし、地域への風評被害がもとで地域住民が迫害されるなどの事例もあるため、必ずしも別の意味合いになるわけではありません。
風評被害の事例
風評被害の事例として特に多いのが、身に覚えのないことがネットなどに書かれているというケースです。
近年では、風評被害はSNSや掲示板、ブログなどのネット経由での書き込みから悪評が広がります。例えば、営業が強引で店員の態度が悪い、残業が多くて家に帰れないなどの企業のイメージを損なう書き込み、自社商品の品質や安全性などを悪く評価した書き込みなどです。
また、自社のアルバイトや職員が不適切な発言をしたことなどから、被害をうけるケースもあります。SNSなどでの発言がマスコミに取り上げられて悪化することも珍しくないので、風評被害には早めの対処が必要です。
風評被害によって起こりうる問題
風評被害をうけることによって会社にどのような被害や影響があるのか、ここでは、風評被害によって起こりうる問題を解説します。
風評被害の大きな問題は、主に以下の4つです。
- 企業への信頼低下
- 売り上げの減少
- 取引先や顧客からのイメージダウン
- 求人への応募者数の減少
それぞれの項目ごとに詳しく解説していきます。
企業への信頼低下
風評被害によって企業のイメージが下がると、企業そのものへの信頼度も低下してしまいます。
企業への信頼度が下がると、会社の名前を聞くだけで「この会社のサービスや商品は不安だからやめておこう」、「あの会社に依頼するのはリスクが高い」と思ってしまう方も増えるでしょう。今後顧客になるかもしれない人や提携できたかもしれない企業が離れてしまうと会社の経営にも大きく影響するので、しっかりと対策を行っておいた方が良いでしょう。
売り上げの減少
悪い噂が拡散されれば、企業の商品やサービスの売り上げが大幅に減少する可能性も少なくありません。
例えば、「あの会社の販売している食品で食中毒が起きたらしい」というデマが流れてしまえば、顧客は「万が一のためにあの会社の食品は買わないようにしよう」という意識になってしまいます。
デマや悪い噂がSNSなどから広がると商品やサービスが売れなくなり、企業の経営悪化や倒産につながる危険性もあります。風評被害をうけた場合には、早めに悪いイメージを払拭しなければいけません。
取引先や顧客からのイメージダウン
企業のイメージが損なわれると、取引先から取引の継続を断られたり、今まで商品やサービスを利用してくれていた顧客が離れてしまう可能性も十分にあります。
また、社員の素行によって企業のイメージがダウンしてしまうケースも多いため、社員の教育などにも力を入れなければいけません。
特に有名なのが、「バカッター」と呼ばれる、社員やパート・アルバイトの素行の悪さによる企業のイメージダウンです。
コンビニエンスストアでアルバイトが冷凍庫の中に入る、回転寿司チェーンでゴミ箱に捨てた魚をまな板にもどすなどの行為を、スマホで記念撮影して拡散することで会社が世間の批判の的になり、経営難や倒産するケースも多発しています。
風評被害対策では、社員だけでなくアルバイトやパートの教育もしっかりと徹底しておきましょう。
求人への応募者数の減少
風評被害で悪いイメージができてしまったために企業の評価が下がり、企業求人への応募が減る、内定を取りやめるなどのケースもあります。新しい人材を手に入れられなければ経営にも影響してくるでしょう。
また、風評被害が大きくなると株価へ影響する可能性も否定できません。株価の暴落や企業自体の経常利益の低迷などの理由から、そもそも採用募集枠自体を削減しなければいけない事例もあります。
風評被害を防ぐための方法
インターネットの広い世界から、風評被害のリスクを完全になくすのは難しいでしょう。しかし、事前に対策をしっかりと行うことでリスクは軽減できます。
ここでは、風評被害を防ぐため方法を4つ紹介するので見てきましょう。
- リスクを洗い出す
- SNSの運用ルールを決める
- 従業員の教育を徹底
- 弁護士と顧問契約
それぞれの項目ごとに分かりやすく解説していきます。風評被害を未然に防ぎたい方は、ぜひ参考にしてください。
リスクを洗い出す
風評被害のリスクを事前に洗い出して予防策を考えておくことで、風評被害のリスクを軽減できます。過去の情報の収集やこれから考えられるリスクの想定、リスクのレベル化、対策方法などを想定して、万が一実際に風評被害にあった場合は落ち着いて対処しましょう。
また、SNSなどはできるだけ細かく情報を収集する必要があります。自社の誤情報が流れている、関連企業の店舗でアルバイトがSNSに変な投稿をしている、社員が飲酒運転で人身事故を起こしたなどの時事的なリスクを監視して、即座に情報の伝達をできる仕組みを構築させておくと良いでしょう。
今は、AI判断でWEB監視を行ってくれるサービスなどもあるため、うまく活用すればリスク管理も難しくありません。
SNSの運用ルールを決める
風評被害の中には、SNSの企業公式アカウントでの失言、個人アカウントでの企業情報の流出などのリスクもあります。
その場合の予防策として、企業でのSNSの運用ルールを事前に決めて、社員やアルバイト、パート全員に共有しておきましょう。
業務時間内のSNS利用制限、プライベートの個人アカウントでの利用ルールなどを定めて、問題投稿を見つけた場合の対処法なども確認しておくと安心です。また、企業公式アカウントを運用する際には、運用のガイドラインを決めた上で担当者への講習なども行うと良いでしょう。
従業員の教育を徹底
従業員には、風評被害が起こることでどんなリスクがあるのか、実際に起きた風評被害の事例やトラブルなどを研修で説明しておきましょう。
特に、バカッターと呼ばれる行為によって企業にどれだけ影響があるのか、その行為を行った人はその後どうなったのか、企業ではその行為を見つけた場合にどんな対処をするのかなどを解説すると伝わりやすいです。
アルバイトやパートの人にも徹底して教育しましょう。
弁護士と顧問契約
顧問弁護士と契約を結んでおくと、実際に風評被害が起きた際の法的処置などがスムーズです。
また、SNSの運用ルールを違反した従業員に対する処罰方法やトラブルが発生した際の助言などももらえるため、風評被害に関する相談をしやすいでしょう。
投稿者への記事削除依頼、情報をばらまいた原因人物への被害請求、刑事告発などさまざまな症例へ対処するためには、顧問弁護士がいると安心です。
風評被害への対策方法
風評被害は早期の発見・対策が重要なので、風評被害にあった場合は迅速に行動しましょう。
ここでは、風評被害が起きた際の対策方法を3つ紹介していきます。
- サイトの管理者や発信者に投稿の削除依頼
- 警察に頼んで発信者の特定
- 風評被害対策業者に依頼して投稿の削除や逆SEO
それぞれどういった行動をすれば良いのか詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。
サイトの管理者や発信者に投稿の削除依頼
インターネット掲示板やブログ、SNSに批判的な内容を書き込まれた場合、まずは記事や投稿の削除を依頼しましょう。
SNSの投稿の場合はその投稿を行った人に、インターネット掲示板やブログの場合は投稿者やWEBサイト管理者に記事の削除依頼をしてください。
しかし、投稿者や管理者が、削除依頼に対して即座に対応してくれるとは限りません。どうしても対応してくれない場合には、専門会社に依頼するか法的措置を検討しましょう。
警察に頼んで発信者の特定
風評被害が悪化すると、脅迫めいた内容が送られてきたり、身の危険を感じるような書き込みがされるケースもあります。そういった場合には警察に相談しましょう。
脅迫などの明確な事例がないときは、事前に弁護士による情報開示請求で発信者の身元を確認してから警察に相談して刑事告発します。
しかし、弁護士に依頼すると被害請求の際に弁護士費用がかかってしまうため、金銭的に余裕がない企業には、あまり向いていません。
金銭的余裕がない、弁護士や警察に相談して大ごとにしたくないという人は、風評被害対策業者を利用した方が良いでしょう。
風評被害対策業者に依頼して投稿の削除や逆SEO
風評被害対策を専門に行っている風評被害対策業者に依頼すると、投稿者やサイトの管理者に投稿を削除してもらいやすいです。
また、風評被害対策業者は逆SEOも行ってくれます。SEOはGoogleなどの検索エンジンで記事やキーワードを上位に表示させる方法ですが、逆SEOは原因となっている記事などの検索結果を下げて目立たなくさせる方法です。
ネガティブワードの発信の根源となっているサイトよりも自社のサイトを最適化を図り、自社の検索順位を上位に出てくるように改善を行い、相対的にネガティブワードの発信の根源となっているサイトの検索結果を下げることで相手を目立たなくさせます。
記事や投稿が目立たなくなれば、必然的に風評被害の影響も少なくなっていくでしょう。
風評被害への対策なら風評被害対策業者がおすすめ
風評被害にあった場合は、警察や弁護士に相談することも可能です。しかし、なかなか対処してくれない、費用が高いなどのデメリットがありますし、警察や弁護士に相談して大ごとにしたくないという人もいるでしょう。
風評被害対策業者なら、成果が出るのが早く料金が安い、警察や弁護士よりも相談がしやすいというメリットがあります。
そして、対策方法も豊富なので風評被害の事例に合わせて適切な対応も可能です。風評被害にお困りの方はまず風評被害対策業者に依頼してみてはいかがでしょうか。
ネット風評被害対策ならリスタート
風評被害にあった場合には、デマ情報や悪い噂などが広まる前にできるだけ早く対処することが重要です。リスタートでは最短1日で解決できるほど対処が迅速で、ネット風評被害の解決率は安心の97％となっています。
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- プライバシーに関する情報の削除
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- 検索エンジン関連ワード
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風評被害まとめ
風評被害を防ぐためには、リスクを洗い出す、SNSの運用ルールを決める、従業員の教育を徹底、弁護士との顧問契約などの方法が有効です。
風評被害をうけてしまった場合には、警察や弁護士に相談する方法もありますが、まずは風評被害対策業者に依頼すると良いでしょう。
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また誹謗中傷の書き込みをしてしまった方は「誹謗中傷の書き込みをしてしまったときの正しい対処法とは？誹謗中傷をしないための心構えも解説」もご参考ください。
